改10074 民法 過去問 これで民法が解けなければあきらめてください!

投稿者: | 2022年6月7日

★今日の過去問★

AB間でB所有の甲不動産の売買契約を締結した後、Bが甲不動産をCに二重譲渡してCが登記を具備した場合、AはBに対して、債務不履行に基づく損害賠償請求をすることができる。

胡桃「正しいか間違っているか考えてみてね。10秒で。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。分かったわね」
建太郎「不動産の二重譲渡の場合は、先に登記を備えた方が優先するという話だけど、登記を備えることができなかった買主は泣き寝入りするしかないのかというとそうではない。当然、債務不履行に基づいて、損害賠償請求ができるわけだよな」
胡桃「債務不履行には三つあったわね」
建太郎「履行遅滞、履行不能、不完全履行だったな」
胡桃「不動産の二重譲渡によって、買主に登記を移転できなくなった場合は、何に該当するかしら?」
建太郎「第三者に登記を移転してしまった以上、買主には、登記を移転できないわけだから、履行不能だね」
胡桃「正解よ。判例も不動産の二重売買の事例では、売主の一方の買主に対する債務は特段の事情のない限り、他の買主に対する所有権移転登記が完了した時点で履行不能に陥るとしているわ。この点も押さえておいてね」
建太郎「OK」

これで民法が解けなければあきらめてください!
ライトノベル小説・会話文で読む民法問題&解説シリーズ

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□ 民法の問題の解き方を会話文形式で解説する画期的な問題集です!

 本書の最大の特徴は、解説が、「会話文形式」になっていることです。
 講師役の桜咲胡桃(司法試験合格済みの司法書士)が、生徒役の宅本建太郎(宅建すら合格していない)に個人レッスンするという設定で、話が進みます。
 つまり、本書の会話文を追うことで、「ベテランの講師から民法問題の解き方の個人レッスンを受けている」のと同様の効果が得られます。

□ 合格者の思考方法が身につく!

 解説は、合格者が問題を前にした時にどのような思考を辿って、正答にたどり着いているのかを会話文形式で表現しています。解説を読むことによって、合格者と同じ思考方法を身につけることかできます。

□ 問題そのものを丸暗記すべき良問を選抜!

 本書に掲載している問題は、「【司法試験予備試験入門・司法書士・行政書士・宅建士試験対応】民法 肢別100問ドリル オリジナル問題集シリーズ」から選抜しています。この問題集には、無駄な問題はなく、丸暗記すべきものばかりですが、その中から、絶対に押えなければならない基本的な事項を選びました。
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