0023 建設業法の概要 1-23 建設業の許可

投稿者: | 2021年2月25日

★今日の問題

問題:タイル・れんが・ブロツク工事を営んでいる建設業者は、タイル・れんが・ブロツク工事業の許可を受けるのが適当であるが、この許可を受けた場合、左官工事業の許可を受けることはできない。というように、一の建設業者は、一の建設業の許可しか受けられないので、その選択は慎重に行わなければならない。

10秒で考えよう。よーいドン!

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★今日の答え

間違い。
一の建設業者が、複数の建設業の許可を受けることは差し支えないとしている。
設問にあるように、タイル・れんが・ブロツク工事を営んでいる建設業者が、タイル・れんが・ブロツク工事業の許可と左官工事業の許可の両方を取得してもよいとされている。
また、許可を受ける際は、必要な許可をすべて同時に受ける必要はなく、一度許可を受けた後で、追加の許可を受けることもできるし、許可を受けた一部の建設業を廃止することもできる。
事業の拡張に伴い必要な許可が増えることがあれば、縮小に伴い不要な許可が生じることもあるのは当然で、そのような場合は、柔軟に対応できるということである。

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 建設業法を熟知していなければ、行政書士にあらず!
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□ 行政書士なら建設業法を熟知していますよね……?

 建設業許可関係の業務が行政書士の業務であることは世間に定着して久しいです。
 世間の人は誰もが、行政書士ならば建設業許可の知識を有しているものと思っています。
 試験科目になっていて、当然勉強しているものと思っているのです。
 たとえ、あなたが建設業許可を専門としていなかったとしてもです。
 そんなわけですから、クライアントとの会話の中で、建設業法に関する話が持ち上がることがあります。
 それが仕事とは関係ない雑談だったとしても、クライアントの質問に全く答えられないようでは、クライアントも、この人に任せて大丈夫なのかと疑心暗鬼になってしまうものです。

□ 建設業許可申請書の手引書は見たことあるけど、建設業法の条文には目を通したことがない……。まさか、そんなことはないですよね?

 建設業許可を専門としている方でも、建設業法を全部熟知している人は少ないのではないでしょうか。
 建設業法は、建設業許可に関する規定だけでなく、請負契約に関する規定も置かれています。
 建設業許可では、もちろん、建設業許可に関する規定の部分だけを知っていればよいわけですが、建設業者は、請負契約に関する規定も関係します。
 とはいえ、建設業者は、法律の専門家ではないので、請負契約に関する規定に何が書かれているのか理解していないこともあります。
 そんな時は、行政書士ならば、建設業法を熟知しているはずだから、当然、知っているだろうということで、質問してくることもあります。
 もちろん、答えられなければ、信用に関わってくるわけです。
 だからこそ、建設業許可を専門とするならば、請負契約に関する規定も含めて、建設業法全般に目を通しておく必要があります。

□ まずは、基本から押さえましょう。

 本書は、建設業法に関する基本中の基本の事項をまとめました。
 建設業許可を専門としているならばもちろんのこと、たとえ専門としていなくても、行政書士ならば、最低限知っておくべき知識です。

 会話文形式で記載しています。
 1ページ目に質問文を掲載し、2ページ目にそれに対する答えを掲載するという形式になっています。

 「実際にクライアントから受けた生の質問」を基に編集しています。

 これから行政書士として仕事を始めようと思っている方は、クライアントとの面談のシミュレーションのために、本書を利用してください。